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新型コロナウイルス~軽症の症状について

少しずつCOVID-19についての正しい情報が出てきているようですが、まだまだ手探り感が強く、それがまた恐怖心やデマを生んでいきます。

経験のない新しい型であり、目に見えないものである小さなウイルスに、人間が長い時間翻弄される状況が続いていますね。 

 

前回の記事では他の感染症との比較をしてみました。

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今回の記事では、新型コロナウイルスCOVID-19の症状についてまとめてみます。

私の近しい人に、おそらく新型コロナウイルスCOVID-19に感染しただろうと思われる女性がいました。

コロナウイルス検査はしていないので、おそらくという仮定であり、憶測の記事になってしまいますが、この新型コロナウイルスCOVID-19においては、現時点でそれが前提である情報が大方を占めていると思われますので、どうぞご了承ください。

 

 

新型コロナウイルスCOVID-19の症状について

その近しい人は50代女性であり、以後彼女と呼びます。

彼女の家族構成は、同じく50代の夫、30代の息子の3人です。

首都圏住まいの彼女は、自宅近くのパート勤務。

夫は東京の会社まで電車で通勤。

息子は自宅近くの会社に自家用車で通勤。

2月のはじめに、彼女は喉の異変を感じ、咳がいきなり出始めます。

その前後の状況をわかりやすく、時系列で書きだしてみます。

2020.1.20 息子が37度台の熱とだるさの症状。

2020.1.21 息子の咳がはじまるが普通に出勤。

微熱とだるさと咳は、軽いながらも10日間ほど続いたそうです。

その間、息子は普通に出勤しています。

2020.1.27 夫がだるさとと同時に咳。37度台の熱。

2020.1.28 掛かりつけ医を受診。抗生剤や咳止め、解熱剤を処方してもらう。

夫の症状自体は4日ほどでおさまり、息子ほどではなかったようです。

2020.2. 5     彼女がのどに違和感。同時に咳が出始める。

彼女はその前日、友達とカラオケで歌いまくり、そのせいだなと思ったそうです。

2020.2. 6  咳がおさまらず、37度台の微熱もあり、倦怠感を感じる

倦怠感は熱が37度台にしては結構きつかったそうです。

この状態が5日間続き、その間、市販の風邪薬を買って飲みました。

これが結構効いたようで、夫の抗生物質+解熱剤の残りを飲んでみたりもした(本来はいけないことです)ようですが、市販の薬のほうが症状の緩和には役立ったようです。

ちなみによく効いた市販薬は「ルルアタックEX」だったということです。

処方薬とは併用していません。

2020.2. 10    掛かりつけ医を受診し、肺のレントゲンを撮ったが異常なし。

夫と同じような薬に加え、マイコプラズマ肺炎対応の抗生剤を処方されました。

2020.2. 12 前の晩に38度台の熱が出たので、再び受診。

インフルエンザの検査をしましたが陰性であり、症状がよくなっていないので、大きな病院を紹介され、そのまま病院に向かいました。

病院では入院に備えて点滴をしながらの検査でした。

肺のレントゲンとCTを撮り、こちらは異常なしでしたが、血液検査でCRPの数値が2.1でした。

CRP定量とは―

血液中の蛋白質の数値のことで、感染症などにより、体内で炎症や組織壊死などが起きたときに、その数値は急激に上がります。

数値が0.3~1の場合は軽い風邪など、2以上になると何らかの細菌などによる感染症、15以上になると肺炎などの重い感染症に罹っているということがわかります。

ただ、この数値だけでは感染症の特定はできないので、さらに検査をすることになります。

20.2.17  再び受診して血液検査でCRPの数値を見る予定でしたが、仕事が休めず受診せず。

その後、微熱とだるさはほぼなくなりましたが、咳は少なくなりながらも続き、今もまだ咳払いが1日に数回あるということです。 

彼女の病名は新型コロナウイルスCOVID-19だったのか、普通感冒だったのか。

感染源は息子だったとしたら、そのまた感染源はどこだったのか。

誰も知ることはできません。

でも彼女は、これは普通の風邪ではなく、軽症のCOVID-19だと断言できると言います。

そう言い切れるほど、症状に特徴があると感じたのでしょう。

今回の症状の特徴をおさらいします。

・微熱にしては異様なだるさが続く。

・両腕と胸のあたりにいつも締め付けられているような圧迫感。

・咳もだるさも長く続く。

・咳は痰の絡んだ重い咳ではなく、主に空咳。

・食欲は普段とあまり変わりなく、仕事もつらいけれどこなせる。

・飲食の度に喉の奥のほうに何か異物があるのを感じる。

・処方の咳止め、鎮痛剤(解熱剤)、痰を出す薬の効き目は感じなかった。

・ピーク時は、仰向けで寝転がると苦しく、座っているほうが楽だった。

 

インフルエンザの高熱やだるさは、鎮痛剤を使えば一時的におさまります。

でも彼女の場合は、鎮痛剤でだるさはほぼ改善されなかったようです。

要するに2週間ほどこの症状と付き合うということです。

2週間、多少の薬の力を借りながらも、肺より上の上気道で、ヒトの体はコロナウイルスと戦い続けます。

こうして、体の中の免疫機構はウイルスと戦い、熱や痛みや咳を出しながら勝利をして、肺や他の細胞にウイルスが入り込むのを防ぐのです。

この勝利により、新型コロナウイルスに感染しても軽症で終わるということになります。

でも残念ながら、上気道での戦いに敗れてしまうと、肺に侵入したウイルスによって肺炎を発症してしまい、重症化への道ができてしまうというメカニズムになっているのです。

だから、免疫機構がしっかり整っている大概の人々は軽症で終わるはずなのです。

一定の人を除けば、罹ってしまったら即入院、ましてや死に至るようなことはないと、安心していいと思います。

 

咳が止まらない、肺のあたりが重いと感じたら、どうしても心配だと思われる人の対処法として、COVID-19の検査をすることよりも、肺のレントゲンと血液検査をすることをお勧めします。

もしも感染してしまっても、ウイルスが肺に侵入して来てしまうことだけに気を付けていればいいのです。

最悪のシナリオは重症になることで、そうならなければ、COVID-19だろうとインフルエンザだろうとかまわないのですから。